空と水面。
強い日差しに囲まれながら今日も田植えを行っています。
今日はクボタさんから実演機をお借りしての作業。
自動操縦機能の付いた田植機で、後ろを向いて苗継ぎができちゃう田植え機。
自動操縦中はハンドルが何者かに操作されているかのようにひとりでに動くのでかなり不気味です。
今日は稲の残り苗を使ってとある実験。
「ビタミンを植物に与えるとどうなるか。」
植物には肥料というミネラルを栄養素として与えることが当たり前になっています。
しかしビタミンというのも土壌中の有機物に多量に含まれ、それらを作り出す細菌もおり、ひいては植物自体が作り出すものです。
様々な文献にも植物におけるビタミンの効用は確かに示されていますが、栽培に適用した例は少ないようです。
植物の乾燥耐性とバイオマス生産性を高める化合物を発 | 理化学研究所 (riken.jp)
園 芸 作物 にお け る ビタ ミンB1の 生理 と利 用 に関す る研 究
そこで今回は糖の代謝因子であるビタミンを選定し、稲の余り苗に濃度を変えて散布。
その後の変化を評価することにしました。
糖の代謝因子を高めるということを言い換えれば、車にとっての内燃機関であるエンジンを高効率なものに積み替えるようなもの。
植物にとっては「チラコイド反応」や「ストロマ反応」と呼ばれる、光合成に関わるエネルギー変換作業を高効率化することを意味します。
これほど銘打っておきながら、どのくらいの期間で変化が現れるのか、目に見えてわかる変化が起こるのか全く分かりません。
何も起こらないなんてこともある筈ですが、気長に実験をしていきます。
農協の方にもご協力いただいたので良い結果を報告できることを楽しみにしています。