「オーガ」というこの農具。
全長約100cmくらい。
下部分が半円を互い違いに合わせたものが二段。
上部分はハンドル。
この農具が活躍できる場所は、晴れが続いても水が引け切らないこんな場所。
オーガの先を土に差し、ハンドルをぐるぐるとひねっていきます。
下の半円部分が下層の土へ食い込むためオーガはさらに下へ進み、土は上へと押し出されていきます。
それにしてもなかなかぐちゃぐちゃ。
このような状態になっている箇所では生育が他と比べてかなり悪いです。
酸素の少ない環境で根を伸ばすということは植物にとってかなりストレスということです。
たまに上がってきた土を取り除きながらぐるぐる回すこと5分。
100cmもあったオーガが土の中にスッポリ入ってしまいました。
そして引き上げると…
こんな感じで土が取れます!!
※引き上げの際、腰に細心の注意を払わないと整形外科にお世話になることになります。
何年生かの時に習ったボーリング調査の写真もこんな感じだったような。
下の層はグライ層。
サラサラですが締まっていて色も青と灰色。二価鉄の色。
できた穴は真っ暗なほど深く、よく見ると奥からは水が湧いています。
温かければ温泉の可能性も。
※おそらくは耕盤層(トラクターの重量で踏み固められた層)を滑ってきた水。
この水がさらに下層へ流れることで作土層(植物の根が張れる層)の水位が下がり、圃場が乾きやすくなるという仕組みです。
明日になったらどのくらい水が引いているか楽しみです。
今日使ったオーガは手動ですが、トレーニングをしたい変な人でない限り、効率的な作業にはバッテリー式や2サイクルエンジン式もあるのでお勧めです。