知り合いに映画好きの方がいて、お会いするたびに最近見た映画を聞きます。
アカデミー賞をとるような話題の映画から、そんなのやってたんだ。というものまで。
今回ご紹介させてもらうのは、完全にそんなのやってたんだ。の方で、
よし見るかー。と重い腰を上げたときには、すでに上映中の映画館が1つだけになっていました。
滑り込みセーフです。
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
原作:水木しげる
監督:古賀 豪
脚本:吉野 弘幸
アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」といえばいいのか「墓場鬼太郎」といえばいいのか。
そこまで詳しくない私にとっては、たしか休日の朝にやってたなくらいの印象で、それでも鮮明にキャラクターや声が思い出せるところが、やっぱりすごい国民的アニメだなと思います。
今回の映画はそのエピソードゼロ。
鬼太郎が誕生するまでのお話だろうなと推測させるタイトルですが、どちらかというと目玉のおやじがどうしてあの姿になったのかという要素が強いように感じました。
そう!目玉のおやじはもともと鬼太郎と同じように人の形をしていたんです!
そしてめちゃめちゃかっこいい!
人間のキャラクターも一人一人際立っていてほとんど全員に救いがないのがさすがです。
昭和の雰囲気漂う物語を通して、水木しげるさんが見た戦争や人間の醜悪さをそのまま残酷でグロテスクな表現で表しています。
そういうシーンが多くあるのでPG12つくのも分かります。
相棒水木さんとの共闘にも熱くなりつつ、目玉のおやじさん。あなたどんだけ器大きいんですか。という感じで切なくも、親と子、そして友との絆を感じた作品でした。
「霊毛ちゃんちゃんこ」の原材料ってあれだったの…
皆さんもぜひ滑り込んでみてください!