• 新潟市江南区にあるお米と野菜の会社

    出来るだけバラエティに富んだブログにしていきたいと考えていますが、三夜連続、土づくりに関する投稿です。

    今日も華麗な重機さばきでダンプカーに積載ギリギリの堆肥を詰め込んでもらっています。

    気のせいかドリーム和田へ向かうダンプの顔色が険しくなっているように感じます。

    そもそもなぜ堆肥を使うかというと

    ・【多量、微量要素の追加

    ・【土壌構造の発達

    が考えられますが、それってどんな堆肥でもいいの?っていうことに。

    鶏糞は安いし、牛糞は評判がいいし。

    その答えとしては

    量によっては全くよくない。ということが言えます。

    多量、微量要素の追加に関して、堆肥化するということはカサを減らし濃度を濃くする作業です。

    特に窒素なんかは、塩辛いもので水が欲しくなるように、窒素濃度が濃い資材を使うと植物にはストレスになります。

    数値的にみると、

    鶏糞堆肥には1kgあたり約30g、3パーセントの窒素。

    牛糞堆肥には1kgあたり約20g、2パーセントの窒素。

    一般的な化成肥料には1kgあたり約150g、15パーセントの窒素があります。

    一見牛糞堆肥は濃度が薄く感じますが、化成肥料の7.5倍の量を使うと化成肥料並みの施肥。

    堆肥のように土づくりとして1t/反の単位で入れてしまうと化成肥料でいう130kg/反以上の施肥。

    栽培指針では堆肥の施用が冒頭にあってさらに野菜ごとの目安の施肥基準として化学肥料何kgといったような施用が推奨されています。

    塩辛い堆肥のうえに野菜を植えて、さらに野菜の株元を塩漬けするような感覚を覚えます。

    家畜糞堆肥は分解が早いので天然の有機物由来だからといってゆっくりと効くとは限りません。

    だから堆肥の選び方にはまず濃度という指標が大事だと考えます。

    ちなみにオガクズの廃菌床は完熟させても0.7パーセントの窒素。

    この濃度では植物はもちろん菌糸も健康。

    これが堆肥化される前の菌床。ブロックの中身は隅から隅まで全部菌糸。

    堆肥化していないのにつかっていいのか?については今日では書き切れないので四夜連続にします。

    菌床に足場を占領されてダンプカーが切り返せなくなりました。