• 新潟市江南区にあるお米と野菜の会社

    農業を始めて「肥料」という言葉が想像よりも難しく感じます。

    1平方メートル当たりこれくらい撒くとか、効果が表れるスピード、過剰、欠乏など。

    全部を理解して肥料を施せる農家のおじちゃんは一体何人いるのか。

    これまでの経験上、

    理解というには遠く及ばない世界にこれまでの農業はあるような気がします。多分これからも。

    最近知り合った県内の農学部の大学生に話を聞いたところ、(研究に差し支えるので詳しくは書けませんが)、土壌にはまだ未開ともいえる生態系の働きがあると。それらに関わる論文数も少ないとのことでした。

    いや、無理じゃん。

    顕微鏡もなければ、収穫の手を止めてじっくり研究する時間もない。

    開き直ってみるとそもそも理解する必要ってあるのでしょうか。

    おそらく、世界一の植物学者よりも足元の微生物に聞いた方が植物の育て方をよく知っていると思います。

    肥料なんてない時代でも巨大な植物を育てたんだから。

    肥料というコンセプトを捨てて、微生物が健やかに活動できることに重点を置く。

    そうしたらミネラルだけで育てようといういい加減な考えにはならないはず。

    菌や微小な動物たちは私たちと同じようにカロリー、ビタミンなど様々な要素も欲しています。

    廃棄の里芋や米ぬかを材料としたぼかしは、作る手間があるけれど替えの利かない栄養をたくさん持っています。

    こういうものを使っていけば微生物がお返しに。と野菜を育んでくれること、請け合いです。