• 新潟市江南区にあるお米と野菜の会社

    先日運んできた堆肥を圃場に整地キャリアで散布しました。

    炭素量はソルゴーなどの大型緑肥3~4年分。

    炭素窒素比50前後から考えて窒素量は翌作付け予定の長ネギの必要量とぴったり。微量成分も含め列挙できないほどの多種多様な成分が理想的な形で含まれています。

    前回、廃菌床とある生き物との関係があると示唆しましたが

    その生き物とは

    「カブトムシ」

    もらってきた堆肥を数か月置いていざ使おうとしたとき堆肥の中から大量のカブトムシの幼虫がでてきました。

    考えてみると昆虫を幼虫から飼育する際に菌糸瓶というものが使われています。

    オオヒラタケなどをオガクズと栄養剤の入った瓶中で栽培し、そこに幼虫を入れると幼虫が菌糸をモリモリと食べて大きくなるという代物です。

    そこにもどうやらオガクズなどの基盤(C)と栄養剤(N)の適正バランスがあるらしく、実はそこで出てくるのもCN比。通常は10~100のものが一般的です。

    実は、CN比が高すぎると食べられないけれど、CN比が低いと幼虫が早く成長するけれど病気になりやすい。とのこと。

    奇しくも現代の農業が抱える問題と一致しています。

    野生のカブトムシが卵を産めるほど安全だと判断された廃菌床。炭素窒素比も丁度真ん中。

    植物にとってはどのくらいのCN比が適正なのか。

    少なくとも病気が出ている以上はCN比は高めていかなければいけません。