今日は一日かけて堆肥運び。中山食茸さんにお邪魔しています。
夏ネギを取り上げて綺麗にした圃場に早くも来年の作付けのために堆肥を下ろしていきます。
廃菌床の成分というのは様々で、基盤となる資材として
オガクズを使っているところもあれば、コーンコブ(コーンの芯)というところもあります。
その他の成分に米ぬかや、大豆かすなどの栄養リッチな資材と続きます。
使わせてもらっているのはオガクズが基盤の廃菌床です。
堆肥に期待したいのは何といっても土壌改良効果。
土壌改良の指標として炭素窒素比・C/N比という指標が持ち出されます。
炭素の割合が大きいと土壌改良効果(大)分解(遅)
炭素の割合が小さいと土壌改良効果(低)分解(早)
というのがざっくりとした意味合いだと思います。
オガクズは炭素窒素比が500~1000:1
もみ殻が70~80:1程度(コーンコブも同じくらい)と考えるとオガクズは相当分解されにくいということになります。
オガクズを堆肥にする工程で培地の炭素は二酸化炭素となって気化していくので、一年の腐熟工程で約50:1程度に落ち着きます。(堆肥化コーンコブ菌床だと分解が早くさらに小さい数値)。
50や1000といった比較的大きな炭素の数値がどのようにして栽培に関わってくるのか。
堆肥化された菌床に集まってくる、「ある生き物」との関係を交えて次回紹介したいと思います。
堆肥化していない菌床の炭素窒素比はもっと高い。(これも畑にそのまま投入しています。)