里芋がドリーム和田の土と出会うまでは、
外よりも少し暖かいハウスの中で。
日光が当たるようにハウスに並べた種芋。
「芽出し」という作業。
緑色の芽がポツリと出てきたら植えられる合図です。
一つ一つ向きをそろえて穴の底に種を置いていきます。
芽を下に。
土から出るまでの道のりは遠ければ遠いほど、生命力を持った芽が顔を出します。
太陽が照り付ける初夏。
陽の光を取りこぼすまいとマルチから湧き出すように沢山の葉っぱが展開し、自らの勢力圏を広げていきます。
里芋の葉っぱが作る日陰はカエル憩いの場。
葉・虫・カエル。自然の循環。
意外なことに原産地は東南アジア。
皮のように厚さのある葉。
人の背丈を超えた里芋が作り出す風景は、畑に突如出現した一億年前の世界。
収穫の頃。
人の手では掘り起こせないほどたくさんの芋を付けた里芋。
重機のバゲットちょうど一杯分の株を傷つけないように丁寧にすくい上げます。
収穫は数回に分けて。
泥付きの里芋で倉庫はギリギリ。
奥の里芋をほぐすころには新しい年を迎えている頃でしょう。
始めは一つの種芋から
土の栄養を吸収し、数十の芋をつける。
味はまさしく土の味。
優しく奥深い味わいです。
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