野菜には毒をもっている奴がいる!
というか大体持ってるという衝撃のお知らせ。
「THE PLANT PARADOX」
Steven R. Gundry MD 著
今回は「食」に関する本紹介。
この本は食の観点からアプローチするいわゆる健康本ですが、「賢くダイエットしよう!」とかそういうことを言いたいんじゃない気がする。
作者の強い探求心が歴史やケミカルな観点から植物やら人体を方程式のように紐解いていく計算の傍らに通りががった人間がおまけで元気になっていく様を描いています。
この本の主題となるは
「植物の毒、抗栄養素」そして「植物と内臓とのかかわり」。
この本で大罪人として吊るし上げられるのは、
・茶色い穀物…玄米、オート麦
・ナス科…ナスやトマト
・マメ科…大豆、ほとんどの豆
など栄養がたくさんありそうな食べ物たち。
これらはこの本のキーフレーズとしてでてくる「レクチン」をもった種族たちです。
実はグルテンもレクチンの一種。
そのレクチンが人体に引き起こす腸疾患やアレルギーの数々。
植物の歴史や進化を鑑みても、食べられてたまるかという植物の防衛手段だという。
そりゃ野菜も食べられたくないよね。
中盤になるころには「私たちの食べ物っていったい何?」という心理状態。まさにパラドックス。
でも大丈夫。解決策。あります。
後半には積極的にとっていきたい食材やレシピなども書いてあって実用的?(聞きなれない食材多数)で、食や栄養に関する新たな視点を手に入れる入門書として最適です。
日本語版も出てます。