一年の中で高温が続く時期も山場を越えたようで、いままでの快晴の連続は変わらないものの、雲オプションがついて日差しが多少和らいでいます。
気温が高止まりするこの時期は、多くの作物にとって最もデリケートな時期です。
作物は昼間の強い日差しで光合成を行って糖分を作り出します。
しかし夜間も気温が下がらないと作物は昼に溜めた糖分を夜間の呼吸で消費し尽くしてしまいます。
稲だと未熟粒が発生しやすくなったり味の低下に直結。
今までのような激しい直射日光に雲という日陰が加わるだけで、作物にとってはようやくの一息です。
疎植コシヒカリ

1坪当たり慣行50株で植えていたコシヒカリを今年は45株や37株というように、スペースを広く取って植え付けて試験をしています。
この植え方に期待しているのは、
そして、高温に対する抵抗です。
受光態勢が向上すると、下葉まで光合成能力を維持することができます。
出穂後の高温期においても、登熟に必要な炭水化物を安定して供給できるので、未熟流の発生を抑えることができると考えています。
…そんなことを暑くて外も出れないときに、この辞典で稲の生理を参照しながらこれからの異常気象時代の水稲栽培を考えています。

それにしてもこの辞典の表紙の稲はすごいですな。