肌を刺すような凍てつく空気。
冬の強い風をともなって攻撃性を増してきているこの頃。
今日は朝一番に来週のネギの収穫。
ザクザクとした雪の下には、凍る寸前の水の溜まり。
普段は収穫で体を動かしているうちに体が温まってきますが、冷たい空気にさらされている顔や、水の底にある足から体温がどんどん奪われていきます。
畑へ出たら最後、取り終わるまで帰れない農家の性です。
雪に覆われた冬の田んぼは静寂そのもの。
稲刈後の状態がそのまま保存されたように見えるこの景色は、秋の豊かな稲穂とは対照的に寂しさを感じられます。
でも実際には雪の下ではこの時期でも小さな微生物たちが確かに活動を続け、藁や根を分解し土の養分に変えています。
いつでもダイナミックに変化し続けている土の中は、冬でも意外と賑やかなのかもしれません。
でもやっぱり気温の寒さは農家にとっては死活問題。
少しでも晴れれば太陽に乾かしてもらえた里芋も、今は完全ジェットヒーター頼り。
燃料代の高騰と、ジェットヒーター近くで乾かしていると茹で上がっちゃう問題であまり効率よく乾かせないですが、数時間おきに並べ替え丁寧に乾かしていきます。
里芋残りあと約3週間分。