今月何回も見た下の地層から水が溢れ出る光景。
長ネギを栽培する砂質土壌の風景です。
普段見ることのない地下を観察していることで得られた知見。
ドリームが栽培している粘土質圃場には青灰色のグライ層が生じ、土壌中に空気を入れ、排水、のち有機物で土壌を膨潤化させることが必要。
砂質土壌には、赤・黄色の層が生じ空気と通水性は抜群、しかし粒形が大きいため養分の流亡。
団粒構造の発達が未熟なため、粗大有機物の大量施用で栄養を保持する力、微生物のバイオマスを高める必要があるということ。
圃場選びというのは、この改善をしやすい圃場を選んでいくこと。
こちらの水田転換後の畑は、帯水層の位置がとても高く、スコップ一刺しで水が湧きでます。
里芋以外を栽培していたら、収量ゼロもあったかも。
周りの畑を見渡しても、水田と同じ高さでは栽培しておらず、一段高くなった圃場で栽培しています。
同じように畑を一段上げるには相当な量の土が必要。
水位も高いため、明渠・深耕すれば各地で湧き水。
有機物の投入も腐敗してしまうので良くありません。
ここはなるべくして水田になった圃場。
地下水位を計測し、土の性質を見極めることが栽培前の大切な準備だということが分かりました。
畑を一から作っていくことには大変な労力がかかりますが、それが農家の仕事だと信じて試行錯誤していきたいと思います。
バックホー返却。
お疲れ様でした。