長ネギの病気について、ホームページでも少し触れてきて、原因が分かっていてもどうしても出てきてしまうのがこの病気の厄介なところ。
冷え込んできた10月でもまだまだ猛威を振るっています。
土からネギの根盤部(ネギの底)へ侵入し、重力に逆らうように葉を上へと浸食。
浸食されたところは黄化します。
外側の葉だけならまだしも、皮をむいてもむいても腐れが中へと進行しているので、罹患したネギは廃棄となります。
また黒腐菌核病など、他の病気に罹患した株も結果として軟腐化することがあり、軟腐病だけを狙っての予防は効果的でないことも。
また耐性菌の出現によって、農薬の効果も限定的。
栽培自体なかなか難しくなっているなあと感じます。
ただ、軟腐病の原因菌であるエルビニア・カロトボーラは、菌である以上菌核で増える(感染範囲は限定的)はずのなので
収穫残渣を他の圃場で処分したり、ネギが植わっている圃場に持ち込まないことが大切。
次年度の連作も避けるのが無難かもしれません。
ネギや、土にいる微生物たちが軟腐病に負けないように、たくさん栄養を与えて育てていくのが農業の使命。
ネギ廃棄ゼロを目指します!