以前から土づくりの一環として栽培してきた「緑肥ひまわり」。
今日は雨天ということで稲刈りの代わりに緑肥の刈り払いをします。
秋になって、水分の吸収が衰え頭を持ち上げることができなくなったご様子。
ひまわりには二種類の花の構造があって
外側の黄色い花が舌状花(ぜつじょうか)。
中心円につくのが管状花(かんじょうか)。といいます。
この時期になると管状花は自然に落ち、種子が剥き出し。
この状態の花を切り取り乾燥させることで
種となって、来年もまたひまわりを楽しむことができます。
ひまわりの種のらせん構造は「フラクタル」。
フィボナッチ数列になっているかは数えてみるまで分からないけど、種同士が重なり合わずに並んでいる模様は幻想的です。
そんな目には楽しい緑肥ですが、果たして栽培の役に立っているの?というのが今回の話題。
わざわざ緑肥のために一定期間、商品作物を栽培していないわけで、管理する手間がないのはもちろんメリットですが、次作にメリットがなければ意味がありません。
緑肥自体、収量(バイオマス)が大きい傾向にあって炭素が貯留できるというのはメリットです。
でもただ炭素を入れるだけなら「もみ殻」や「オガクズ」、「廃菌床」などを栽培前に同程度入れれば、緑肥栽培期間を短縮できます。
根が耕盤層を破ることについてですが
ひまわりのような2mを超える根圏は30cmくらい。
植物の根よりも40cm以上深く入るサブソイラなどで心土破砕したほうが効果がありそうです。
では何のためにひまわりの緑肥をするのか。
それは土壌中の肥料のカタチをかえるため。
土壌に眠る、誰も吸えない成分を次作の植物が吸えるようにするためです。
肥料は扱いが難しく、簡単に過不足が出てきてしまうもの。
肥料をなるべく使わず土の栄養で野菜を作るためのファーストステップです。