今年挑戦していることの一つ。
「肥料としてビタミンの可能性を探る」
ビタミンが豊富に含まれる有機物の施用を行ったり、特定のビタミンを葉面散布して比較調査しています。
こちらは米ぬかを6か月間、ビニール袋の中で嫌気発酵させたもの。
肌色だった米ぬかが発酵すると焦げ茶色に。
匂いは甘い香りがして、施用すると、
圃場中に菌糸が張り巡らされます。
米ぬかは安く手に入り、この肥料の作り方は簡単。
米ぬか10kgに対し、1リットルの水を加えて密閉。
上記の画像の様になるまで数か月待てば出来上がり。
生育や土質に違いが生まれてくることに期待が高まります。
そしてこちらが
ビタミン剤の葉面散布。
投与する濃度は「100ppm」
聞きなれない単位ですが、
倍率に換算すると10,000倍。
かなりの低濃度のビタミンを普段の予防・追肥に加えます。
とはいっても、仮にビタミンB1を100Lに10g(10,000倍)加えると仮定し
ビタミンb1を自然に多く含む食品として豚肉をあげるとすると
肉類/<畜肉類>/ぶた/[大型種肉]/ヒレ/赤肉/焼き – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類 (mext.go.jp)
ビタミンb1 10gは、豚肉500kgに相当します。
豚10頭(お肉部分は1頭50kg)
…なかなかの迫力。
また7月までに濃度別にこのビタミン剤を葉面散布した結果、
100ppm以上は大きな生育差が見られなったということもあり
この濃度が効果的だと考えます。
米ぬか、ビタミン剤はどちらもコストが大変安く、これで植物の抵抗性が高まったり、バイオマスが増大すれば収量Upにもつながるのですごく楽しみにしている挑戦です!
結果は定期的に報告します!