厚い雲に覆われた梅雨もそろそろ明け頃。
ときおり現れる強い日差しは、この夏の過酷さを予見させます。
雨にもたらされた水分と養分は畑の野菜や草を大成長。
長ネギの畝間は一面雑草。
野菜の管理の第一段階はやっぱり草取り。
仮払い機にナイロンコードを括り付けてバリバリ刈り倒していきます。
畝間がきれいになれば次は薬撒き。
梅雨時期のじめじめ蒸し暑い環境はネギを腐らせる軟腐病の原因菌の快適空間。
「エルビニア・カロトボーラ」という菌は湿気があるところを好み、この菌に罹患した部位は悪臭をはなつのが特徴的。
多くの野菜農家を悩ませる病原菌なので、とても大事な予防です。
そのあとは同じ道をたどるように肥料撒き。
一度にやりすぎてしまわないように、細かく期間を分けて散布。
そして最後に土寄せ!
薬と肥料を土になじませてあげて根っこがやってくるのを待ちます。
ネギ一列を管理するための工程が一度にこんなにたくさん。
手がかかるけれど、かけた分だけよくなってくれるので惜しみなく作業します。
もちろん野菜だけでなくお米も手間暇かかる作業が続きます。
今年はいつになく草丈が大きいコシヒカリ。
倒伏しないよう、けれど色が落ちないように
草丈を見て、葉色を見て、穂肥のやり方を考えていきます。