600本を超える支柱をトラックの荷台に今日はそら豆の「イボ竹差し」。
そら豆の株をイボ竹で支えてあげる作業です。
「すじまき」に続く謎の農業用語「イボ竹」。
イボもあるし昔は竹を使っていたという名残なんだろうなと分かっていてもお世辞にもハイセンスな名前じゃありません。
支柱に統一しようという人間はいなかったのでしょうか。
というわけで今日はこのイボ竹を600本フルにつかっての作業です。
私たちが育てているそら豆は、「打越一寸」といういたって普通のそら豆ですが、作り方に違いがあります。
それがこの株間。
株と株の間を通常(栽培指針に基づく)の1.5倍多く取っています。
つまり疎植(そしょく)。
一つ一つの株を大切に育てる作り方です。
互いの葉が重ならず、光合成の面で有利。
他株間で葉同士が重なってしまうと、光を求めて上へ上へと競争してしまいます。
それが徒長(とちょう)。
丈ばかり大きくなると、風にあおられたり、茎が細かったり。
株間を広くして育てたそら豆は茎がしっかり太く、もしかしたら支える必要もないかもしれません。
さらに受光感度も高い!
太陽の光に対する葉っぱの受光態勢が良好!
太陽の光の向きにアンテナのような角度で葉っぱを広げ、効率的な光合成をおこなっています。
今年のそら豆はどのくらいの大きさになるのか全く未知数なので期待を込めてイボ竹の向きは強めのVの字にしておきました。
先日肥料メーカーさんから試験の話を頂いていた腐植酸の土壌改良剤を届けていただきました。
「腐植酸」という資材は、土壌の保肥力を高めたり、植物に対してホルモン誘導を働きかけ植物の成長を促します。
私たちが普段使っている完熟廃菌床にもこの「腐植酸」は多量に含まれ、その効果も実証済みですが、今回は試験ということで、ちょっと変わった使い方をしてみようかな。