この野菜は粘土質の土がいい。
あの野菜は砂質の方がいい。
なんて言葉を農業を始めてからよく聞くようになりました。
街行く農家さんに街頭アンケートでもしてみれば砂質のほうが水はけもよくて野菜には良い。
という答えが返ってくるでしょう。
自分の経験からしても確かにそう。
長ネギの根切りをしていても
↓粘土質土壌から収穫してきたもの
↓砂質土壌から収穫してきたもの
ネギの根や葉鞘につく泥の量と質感が違います。
乾きにくい粘土質の方が調整に時間がかかってしまう…
それでも私はこの説を押していきたい
”粘土質圃場の方が
よい土になるのびしろあるよ”
砂と粘土では
砂の方が粒子が大きく、粘土の方が微細。
微細すぎて分子間力のファンデルワールス力なんかが働いちゃって引き寄せ合ってしまう。
だからモタッとして扱いにくい。
それでも表面積の大きさや、それにともなう保水力、養分供給能力の高さは砂にはないものです。
細かい粘土粒子がまとめ上げられ、ミクロ団粒…やがてマクロな団粒へ…
深くまで土壌改良するには時間がかかるだろうけど、ひとたび構造ができてしまえば安定し続ける。
そんな気がする。
この伝わりずらいニュアンスをいつか言葉で説明できるように日々土と格闘しています。